主要樹種の性質

主要樹種の性質(日本産材)


アサダ

カバ

ナラ

カエデ

ブナ

樹 種 比重
(含水率)
12%
耐朽性 平均収縮率(%) 静 的 曲 げ 縦圧縮
強さ
(kg/cm2
せん断
強さ
(kg/cm2
くぎ引抜
抵抗
板目方向 柾目方向 強さ(kg/cm2 ヤング係数
〔10kg/cm2
ブ ナ 0.65 極小 0.41 0.18 1,000 120 450 130 比較的大
マカンバ 0.67 0.31 0.17 1,050 130 430 140
ミズナラ 0.68 0.35 0.19 1,000 100 450 110
ミズメ 0.72 0.32 0.18 1,100 140 500 150
アサダ 0.73 0.33 0.23 1,100 135 500 140
イタヤカエデ 0.65 0.31 0.16 950 120 450 120
シオジ 0.53 0.32 0.16 900 95 440 110
ヒノキ 0.44 0.23 0.12 750 90 400 75

名 称 産 地 構 造 加工的性質 用 途
ミズメ(カバノキ科) 本州、四国、
九州
マカンバにくらペると樹木の形質が悪い。辺材は帯黄白色、心材は紅褐色、年輪はやや不明繚。 心材の保存性は中庸。材は重硬で切削その他の加工性は中庸割裂性小。表面仕上は良好、辺材はヒラタキクイムシ虫害あり。 室内造作、器具材、
家具材床材(心材多い)
マカンバ、
ウダイカンバ、
カバ(俗称)
  (カバノキ科)
北海道、本州
北中部
辺材は白色、心材は炎紅、褐色、年輪は不明瞭。 心材の保存性は中庸、材は重硬で切削その他の加工性は中庸割裂性中。表面仕上は良好。 家具材、車両材、床
材(辺材、70%前後)
アサダ(カバノキ科) 北海道、本州、
四国、九州
旋回木理が多く辺材は帯褐色、心材は紅褐色、年輪はやや不明瞭。 材の保存性は中庸、材は重硬で切削その他の加工はやや困難。割裂性小。表面仕上は良好。 家具材、枕木、車両
材、床材(辺材、心材は半々)
ブナ(ブナ科)
シロブナ、アカブナ
北海道、本州、
四国、九州
本来の心材はないが偽心材を形成する。辺材は白色、淡黄色、淡紅色、偽心材は褐色、紅褐色。年輪は明瞭。 材は重硬で切削その他の加工性は中庸、割裂性は小。表面仕上げは良好。 床板、家具材、枕木、ベニヤ材、曲木
ミズナラ(ブナ科)
オオナラ
北海道、本州、
四国、九州
辺材の巾が広く、辺材は炎紅白色、心材は褐色、年輪は明瞭。 保存性は中庸。材は重碩で切削その他の加工は困難、割裂性は小。
辺材はヒラタキクイムシ虫害有り。
家具材、床板、
器具材、べニヤ材
イタヤカエデ
(カエデ科)
イタヤ
北海道、本州、
四国、九州
辺心材の区別不明瞭、帯紅白色〜淡紅褐色繊維の屈曲多い。 保存性は中庸、材はやや重硬で切削その他の加工はやや困難割裂性小。辺材はヒラタキクイムシ虫害有り。 器具材、家具材、
運道具材、床板
  • 農林水産省林業試験場編「世界の有用木材300種」より引用
  • 農林水産省林業試験場編「木材工業ハンドブック」より引用
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