分析試験報告書

財団法人日本食品分析センターによる分析試験報告書より

抗菌力試験

試験依頼先 財団法人日本食品分析センター
試験報告書発行年月日 平成15年6月3日
試験報告書発行番号 第203042251-001号

試験概要

JIS Z 2801:2000「抗菌加工製品−抗菌性能試験方法・抗菌効果」5.2プラスチック製品などの試験方法を参考にして、検体の抗菌試験を行った。なお、検体は約1時間殺菌灯を照射した後試験に供した。

試験結果

結果を表-1に、試験に用いた試験片、フィルム及び菌液の概要を表-2に示した。

表-1 試験片の生菌数測定試験
試験菌 測定 試験片 試験片1個あたりの生菌数
測定-1 測定-2 測定-3
大腸菌 接種直後 無加工 2.2×105 1.9×105 2.1×105
35℃
24時間後
検体
無加工
<10*
3.5×107
<10*
2.7×107
<10*
3.0×107
黄色ブドウ球菌 接種直後 無加工 2.3×105 2.3×105 2.9×105
35℃
24時間後
検体
無加工
<10*
2.3×106
<10*
2.1×106
<10*
2.3×106

<10 : 検出せず
無加工試験片 : ポリエチレンフィルム
大腸菌 : Escherichia coli FO 3972
黄色ブドウ球菌 : Staphylococcus aureas subsp.aureus IFO 12732
* : 24時間保存後の試験片に菌液は残っていなかった。

表-2 試験に用いた試験片、フィルム及び菌液の概要
区分 無加工品 抗菌加工品
試験片 種類 ポリエチレンフィルム 検体
大きさ 約50mm×50mm 約50mm×50mm
形状 正方形 正方形
厚み 約0.09mm 約15.0mm
被膜フィルム 種類 ポリエチレンフィルム ポリエチレンフィルム
大きさ 約40mm×40mm 約40mm×40mm
形状 正方形 正方形
厚み 約0.09mm 約0.09mm
菌液接種量 大腸菌 0.4ml 0.4ml
黄色ブドウ球菌 0.4ml 0.4ml
菌液生菌数 大腸菌 5.1×105/ml 5.1×105/ml
黄色ブドウ球菌 8.1×105/ml 8.1×105/ml

カビ抵抗性試験

試験依頼先 財団法人日本食品分析センター
試験報告書発行年月日 平成15年8月7日
試験報告書発行番号 第203061083-001号

試験概要

検体(大きさ : 約5cm×5cm、以下「試験片」という)のかび抵抗性をJIS Z2911:2000「かび抵抗性試験方法」一般工業製品の試験、木竹製品を参考にして試験した。

試験結果

検体のかび抵抗性は「0」であった。なお、結果の表示方法を表-1に示した。

表-1 試験結果の表示方法
菌糸の発育 かび抵抗性
試験片の接種した部分に菌糸の発育が認められない。 0
試験片の接種した部分に認められる菌糸の発育部分の面積は、全面積の1/3を超えない。 1
試験片の接種した部分に認められる菌糸の発育部分の面積は、全面積の1/3を超える。 2

試験方法

  1. 試験菌
    Aspergillus niger IFO 6341
    Penicillium citrinum IFO 6352
    Rhizopus oryzae IFO 31005
    Cladosporium cladosporioider IFP 6348
    Chaetomium globosum IFO 6347
  2. 胞子懸濁液の調製
    各試験菌をPotato Dextrose Agar (Difco)で25℃、10日間培養後、胞子(分生子)をそれぞれ0.005%スルホこはく酸ジオチルナトリウム溶液に浮遊させ、単一胞子懸濁液とした。
    各単一胞子懸濁液を等量ずつとり混合し、混合胞子懸濁液とした。
  3. 試験片の調製
    検体そのもの(大きさ : 約5cm×5cm)を試験片とした。
  4. 試験調査
    シャーレ中に試験片を依頼者指定の面を上にして置き、混合胞子懸濁液を見かけの表面積9cm2に対して約0.5mlの割合で均等にまきかけ、ふたをして温度28℃±2℃、湿度97%で培養した。
    培養4週間後に試験片の表面に生じた菌糸の発育状態を肉眼で観察した。

ガス除去効果試験

試験依頼先 財団法人日本食品分析センター
試験報告書発行年月日 平成15年6月6日
試験報告書発行番号 第403050114-001号

試験概要

検体をにおい袋に入れ、空気3ℓを封入し、ホルムアルデヒドをガス濃度が約20ppmとなるように添加し、経時的に袋内のガス濃度を測定した。
また、アセトアルデヒド(約20ppm)、キシレン(約100ppm)、スチレン(約100ppm)及びトルエン(約100ppm)についても同様に試験した。

試験結果

試験結果を図-1〜5に示した。(作図 : 株式会社ケミカルクリエイト)
ガス除去効果試験結果

試験方法
検体(10cm×10cm)をにおい袋(25cm×40cm)に入れ、ヒートシートを施した後、空気3Lを封入し、これを室温下で放置し、10、30、60及び180分後並びに24時間後にガス検知管により袋内のガス濃度を測定した。
また、アセトアルデヒド(約20ppm)、キシレン(約100ppm)、スチレン(約100ppm)及びトルエン(約100ppm)についても同様に試験した。
なお、検体を入れずに同様な操作を行い、それを空試験とした。

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